とにかく深すぎるマンガ”Daytripper”を大紹介!

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毎日、英語学習に励んでいますか?英語学習は毎日することが大切ですが、疲れすぎないようにほどほどにしましょう。結局のところ、重要なのは毎日英語に触れること。疲れたときでも、少し英語を使うことが大事なのです。リラックスしながらできるおすすめの英語学習方法に、コミックスを使ったものがあります。今回は私が大絶賛するマンガを紹介しましょう。

海外のマンガを読んだことある?

日本のマンガは世界中から賞賛されています。マンガは日本が誇るカルチャーと言っても過言ではありません。しかし、世界には数多くの素晴らしい作品があります。特に、最近はアメコミが続々と映画化され熱いです。

アメコミの二大巨頭と言えば、DCコミックスとマーベル・コミックの出版社。スーパーマン、スパイダーマン、ワンダーウーマン、バットマン、アイアンマン、キャプテン・アメリカ、アベンジャーズ、アントマンなど数多くのヒーローをこの2大出版社は生み出してきました。今回紹介する”Daytripper”はDCコミックス出版の作品です。

DCコミックス出版と言うと、ヒーローもののイメージが先行してしまいます。しかし、”Daytripper”には特殊能力を活用して、悪者を退治するヒーローは一切出てきません。実は、”Daytripper”はDCコミックスの中でもVertigoというインプリントで出版されています。

DCコミックスが王道少年マンガの内容ならば、Vertigoは青年マンガの内容です。Vertigoはバイオレンス、ドラッグ、ヌードなど過激な内容を描写しています。年齢を重ねるにつれ少年マンガは苦手になってきた、という方も青年向けマンガなら楽しめるのではないでしょうか?

しかし、“Daytripper”には過激なバイオレンスもヌードもドラッグも出てきません。描かれるのは平凡な毎日。ここまで見てくると、退屈そうなマンガと思われるかもしれませんが、1つ興味を持てる情報を紹介しましょう。“Daytripper”はマンガ界のアカデミー賞を受賞しています。

アイズナー賞とは?

アイズナー賞とは、アメリカで最も権威のあるマンガ賞で、マンガ版のアカデミー賞とも呼ばれます。評価だけで作品の良し悪しを決めたくはありませんが、やはり賞を受賞するというのは大きなステータスとなります。しかも、その賞が最も権威あるものならば、信頼度は高いですね。“Daytripper”は、アイズナー賞でベスト・リミテッド・シリーズ賞を見事に受賞しています。さらに、ニューヨークタイムズのグラフィック・ノベルチャートで1位を獲得しています。どうですか、少しは興味がわいてきませんか?

ただアイズナー賞がどれだけ権威ある賞なのか、具体的なイメージがわかない方は多いと思います。これまでに数多くの日本人がアイズナー賞を受賞しています。参考までに述べると、大友克洋の『AKIRA』、沙村広明の『無限の住人』、手塚治虫の『ブッダ』などなど。さらに殿堂している日本人漫画家は手塚治虫、大友克洋、そして宮崎駿など。名だたる漫画家だけが受賞しています。この顔ぶれを見るだけでも、“Daytripper”のすごさが伝わってくるのではないでしょうか?

“Daytripper”あらすじ

“Daytripper”は英語学習にピッタリのコミックです。日常会話で使えるセリフが多く、英語も比較的簡単で読みやすいです。ここからは、“Daytripper”のあらすじを紹介します。

「あなたにとって一番大事な日とは何ですか?」これが“Daytripper”全体のテーマです。“Daytripper”は生きているものには必ず、そして突然訪れてくる”死”について描いています。コミックの主人公は、Bras de Oliva Domingos。彼はthe Miracle Child「奇跡の子」と呼ばれます。Brasは新聞の死亡記事を担当するライターです。いつかライターとして成功を収めたいな、と願いながら人々の死亡記事を執筆します。

はっきり言うと、Brasは平凡な人間です。彼自身、いつどのタイミングで人生が始まったのか分かりません。あなたは人生が始まったと思える日はありますか?もちろん産声を上げたときに、人生が始まったと考えることもできるでしょう。しかし、人生が意味を持った、人生の見方が変わったときはあるでしょうか?

Brasにとって、そのときは夢にまで見た女性に合った21歳のときかもしれません。それとも、ファーストキスを交わした11歳のとき?いや、初めて子どもが産まれたとき?もしくは、ライターとして成功を収めたときかもしれません。

先に結論を言いましょう。“Daytripper”はBrasのターニングポイントともいえるときが描かれています。21歳、11歳、子どもが誕生した日など。各ターニングポイントが一つのチャプターになっていて、どのチャプターの終わり方は一貫して同じです。チャプターは、Brasの”死”で終わりを迎えます。

Brasの人生、いや私たちの人生は1冊の本のようなものです。1日が1ページ、毎日が私たちの人生を作ります。終わりのない本はありませんよね?本は最後のページが完成してはじめて完結を迎え、完成するのです。私たちの人生という本が完結するとき、それは”死”を迎えたとき。
各チャプターで、Brasに大きな影響を与えた人物、BrasをBrasとした人物が登場します。彼の母親、父親、子供、親友、初恋の人、最愛の人。そして、すべてのチャプターでBrasは思いがけない結末を迎えてしまうのです。Brasが死んでしまうと分かっていても、死の迎え方には驚くこと間違いありません。

Daytripperは中南米の影響を受けた作品

Daytripperはストーリー自体が非常に面白い作品ですが、知っておくことでもっと楽しめるトリビアもあります。“Daytripper”は中南米、とくにブラジルの影響を色濃く受けた作品だと言われています。

主人公の名前はちょっと変わっていると思いませんか?Bras de Oliva Domingo。Brasはブラジルから来ています。“Daytripper”の作者は、Fablo MoonとGabriel Ba。彼らはブラジルで生まれました。
また、作中にもブラジルの影響を見ることができます。ブラジルの公用語であるポルトガル語が作中に登場します。そのため、知らないなあと思って調べても、英語では意味が出ないことがあります。ただ、ポルトガル語はほとんど出てこないので、英語学習に支障を与えることはありません。

もう一つ、中南米の文化を“Daytripper”から見ることはできます。Brasにはたくさんの家族がいます。週末になると、必ず家族や親戚が集まって一緒に食事を楽しみます。これは中南米では当たり前の文化です。私が住むアルゼンチンでも日曜日の昼間は必ず家族が集まって、一緒に昼食を楽しみます。

他にも描かれている食事がブラジルの伝統料理だったりします。こういった背景を知っておくと、マンガをより面白くしてくれます。“Daytripper”を読むことで、他国の文化を知ることもできるのです。

Daytripperはオンラインで買える

大型の書店に行けば“Daytripper”を見つけることができるかもしれません。しかし、Amazonなどのオンラインショッピングサイトで“Daytripper”は販売されています。Kindleで購入した場合は、購入後すぐに読書を開始できるのでおすすめです。とても面白い本なので、ぜひ一度読んでみてください、一回読めば、何度も繰り返し読むこと間違いありません。

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