アメリカの運転で注意したいこと6つのTips

文化の違い
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ダイナミックに広がる風景をドライブで楽しむのはアメリカの楽しみかたの1つだと思います。また、アメリカで新生活を送るにあたり、まず何よりも最初に慣れなければならないのが車の運転です。
そこで今回は、筆者の経験をもとに観光でも留学でもすぐに使える「アメリカの運転で注意したいこと6つのTips」をご紹介したいと思います。

チャイルドシート

National Safety Council estimates1の調べでは、アメリカの年間の交通事故による死亡者は40,200件(2016年)で1日あたりおよそ110人もの死亡事故が発生しており、全日本交通安全協会が公表する日本の3,904人(2016年)2、1日あたりおよそ11人と比べて10倍多いことが分かります。この数字で見てもアメリカが車社会と言われるのが分かりますね。

そんなアメリカでは子どものチャイルドシートの義務化は州の法律によって若干異なります。私の住むミネソタ州は、多くの自動車で後部座席が安全であるという理由から子どもは13歳まで後部座席に座らなければならず、チャイルドシート・ジュニアシートは、8歳以下または、4Feet 9inches (約145cm) 以下の子どもに装着するようにと義務化されています。日本では6歳までが義務化ですから少し長い様に感じますね。
しかし、こちらで実際に運転していると、自宅を出てすぐ55マイル〜65マイル(88.5km/h〜104.6km/h)の制限速度の道を走ることが多く、ハイウェイでは70マイル(112.65km/h)で走行することもあります。子どもの安全を考えると納得できますね。年齢によっては日本と同様に後ろ向きに設置する場合などありますので、詳しくはDepartment of Motor Vehicles (通称DMV)のサイト3を確認してみましょう。

速度標識

ある調査会社の調べ4ではアメリカの1日のスピード違反の件数はおよそ112,000件と言われており、日本の平均7,000件と比較してかなり多いことがわかります。私の住むミネソタ州では、基本的な制限速度として以下の3つが示されています。(mphは、mile per hour、1mileはおよそ1.6kmを表しています。)

10mph(16km/h) — in alleys (路地など)
30mph(48km/h) — on urban or town roads (市街地)
55mph(88,5km/h) — in all other locations that are not specified in this list (その他特に標識のない場所)

ただ、Driver’s manual5では雨や雪などの天候状況を考慮して速度を調節しなければならないともあります。実際に多く出くわす状況としては、市街地から市内に入る際の制限速度の減少で、制限速度が一気に50km/hまで下がることがよくありますので注意が必要です。日本と同様、この様な場所にはポリスがいて、捕まったという話をよく聞きます。
せっかくのドライブもスピード違反で捕まってしまっては台無しですので、制限速度の標識はチェックしておきましょう。また、多くの車にはmph表示とkm/hの表示がありますので、メータを確認してスピードの出し過ぎには注意しましょう。

長距離運転の前のタイヤの空気圧とガソリン残量

その他、アメリカのドライブで注意しなくてはならないことには、タイヤの空気圧とガソリン残量のチェックです。アメリカは日本のような車検制度がないためか、道を走っていると、バーストした(破裂した)タイヤの残骸を良く見かけます。また、一歩郊外に出ると、数十kmもガソリンスタンドがなくなることがよくあります。
特にミネソタ州の冬は「アメリカの冷蔵庫」と言われるほど気温が下がります。私が住んでいる地域も真冬には-30℃になることもありますので、冬の嵐の日に市外地でタイヤのバーストやガス欠になったら…と想像すると本当に恐ろしいです。

アメリカのガソリンスタンドには必ずタイヤの空気を入れる装置がありますので、長距離運転の前には給油のついでにタイヤの空気圧を必ずチェックしましょう。また、過去の事故の教訓からか、こちらの車は走行中にタイヤの空気圧のアラームが頻繁に出る仕様になっている様ですので、どのタイヤの空気圧が低下しているかを確認するためにも、アメリカに住む予定の方はタイヤの空気圧を見るチェッカー(7ドルくらい)の購入をオススメします。

アメリカと日本の交通ルールの大きな違い

アメリカの交通ルールは州によって若干異なりますが、通常は日本で取得した国際免許で一定期間アメリカの公道を運転することができます。ただし、標識や交通ルールが日本と大きく異なることがありますので、最低限知っておく必要があります。
初めてアメリカで運転をした時、左側が通行車線であることもそうですが、赤信号でも安全を確認すれば右折ができるという点は少し感動しました。日本と似ている交通ルールには、黄色のセンターラインが点線となっている場合は追い越し可能、直線になっている場合は追い越し不可などがあります。

一方、街中や住宅街に入ると、あちらこちらにSTOP(一時停止)の標識がありちょっと緊張したのを覚えています。私が困ってしまったのが、信号のない交差点に侵入する順番でした。特にYIELD (譲りなさい) といった表記はなく、日本でいうと優先関係の定まらない道の場合で左方優先となりますが、こちらでは右方優先となりますので注意が必要です。また、STOPの標識の下に「All WAY」と記載されている場合は、先に交差点に進入して来た車が優先、また道路に停止線がなければそちら側が優先になります。都会ではもたもたしているとすぐクラクションを鳴らされてしまいますので、一時停止はしっかりと押さえておきたいポイントです。
もう一つ困ってしまったのが、左折する際の赤の矢印の点滅信号でした。停止していればいいのか、進めばいいのか。運が悪く先頭になってしまったときは変な汗をかきました。後に調べると対向車線の車が来ておらず、安全を確認できれば進んで良いとのことでした。私は一か八かゆっくりと左折したので正解だったという訳です。

また、日本ではよくハザードを点灯させる光景を見かけますが、こちらではなかなか見ることがありません。私の場合、郊外で激しいスコールに遭遇した際に一度だけ前の車がハザードをつけて走っているのを見ました。視界が極端に悪くなったため、衝突防止の意味で点灯させたのだと思います。日本で車線に譲って入れてもらった時につける、「ありがとう」の意味はないのでご注意を。
もう一つ日本との大きな違いは、踏切の通行です。日本では、一時停止と習ったのですが、アメリカでは一定の条件のもと徐行して通行可能です。線路前で停止すると後ろから追突される恐れがありますので注意しなくてはなりません。

スクールバス&緊急車両との遭遇

日本ではあまり馴染みがないですが、アメリカでは映画に出てくる様な黄色いスクールバスがたくさん走っています。スクールバスのフロントバンパーには踏切の様なバーと、バスの左側に「STOP」と書かれた標識がついていて、子どもたちが乗り降りしている時にはバーと標識が飛び出し、周囲の運転手に知らせます。
また、バスの後部には赤と黄色のランプがあり、子どもたちの乗り降りの際には赤のランプが点滅します。後続車と対向車(2車線の場合)は、バーと標識が元に戻り、赤ランプの点滅が終わるまで停止しなくてはなりません。このことを知らないで追い越してポリスに捕まった場合、免許の一時停止と300ドルの罰金が科されます。また、後部のランプが黄色で点滅している場合は、もうすぐ止まりますよ、という意味で、後ろを走っている場合は注意が必要です。

似た様なルールが緊急車両にも適用されます。救急車、消防車、パトカーでサイレンと赤色の警告灯が点滅している際は、速やかに徐行し、停車する必要があります。中央分離帯などがない場合は対向車線の車両も同様です。ただし交差点内の場合は、安全なところまで進み、停止。
筆者の経験では、街中を運転しているとけたたましいサイレンを鳴らしながら走るパトカーや救急車をよく見かけます。こちらも違反すると捕まってしまいますので十分注意が必要です。実際に私の友人は緊急車両が近づいて来た時に停止せず罰金を科せられたことがあります。一度きちんとこれらのポイントを押さえておくと実際にスクールバスや緊急車両に遭遇した時に困らないですね。

動物との衝突

ミネソタ州のDriver’s manualには、Watch out deerという項目があります。ミネソタ州は自然が豊かで、自宅の周りにはグース、リス、アライグマ、鹿を頻繁に見かけます。そのため、リスやアライグマ等の小動物に関してはいたるところで車に轢かれています。
アメリカの保険会社が公開した情報6では、鹿などの大型の動物と自動車の衝突は、年間およそ150万件、そのうち1万人が負傷し、150人が死亡しており、保険の申請額は10億ドル(一件あたりの平均額約4,000ドル)になり、事故が頻発している地域がミネソタ州を含む中東部に集中しており、人ごとではありません。

さらに鹿との衝突が多い時期は11月、10月、12月とのことでまさにこれから危険が増す時期となります。私も実際にミネソタ州、アイオワ州、ウィスコンシン州で鹿が路肩に倒れているのを目撃しました。もし、鹿などの大型の動物を撥ねてしまったら、まずは警察に連絡し、撥ねた鹿が道をふさいでいないかを確認します。その後の対処は州によって若干異なる様ですが、動物の死体を回収する専門業者に連絡する必要がある場合もあるそうです。また、鹿との衝突を防ぐ対策として運転手ができることがいくつか示されていますのでご紹介します。

・鹿は夕暮れや夜明けに出没しやすい
・1頭の鹿が見える場合は、より多くの鹿が道を渡る可能性がある
・鹿が出没するという道路標識に注意する
・鹿を早く発見するために、ライトはハイビームを使用する
・可能な限りブレーキをかける様に心かけるが、深刻なクラッシュを引き起こす可能性のある場合いハンドルはきらない

今回は私がアメリカで運転をはじめて経験した「アメリカの運転で注意したいこと6つのTips」をご紹介しました。運転される州により多少ルールが異なるかもしれませんが、興味を持つきっかけになってくれればと思います。
日本とアメリカの交通ルールの違いをしっかり押さえて、アメリカのドライブを満喫しましょう。

1.National Safety Council estimates.
http://www.nsc.org/NewsDocuments/2017/12-month-estimates.pdf(Last accessed 23th November 2017)
2.警察庁HP平成28年中の交通事故死者数について.
http://www.npa.go.jp/publications/statistics/koutsuu/H28_siboujko.pdf(Last accessed 23th November 2017)
3. Department of Motor Vehicles.
http://www.dmvusa.com/(Last accessed 23th November 2017)
4.Static Brain. Driving Citation Statistics
https://www.statisticbrain.com/driving-citation-statistics/(Last accessed 23th November 2017)
5. Minnesota DMV Handbook (2017).
https://driving-tests.org/minnesota/mn-dmv-drivers-handbook-manual/(Last accessed 23th November 2017)
6.INSURANCE INFORMATION INSTITUTE.
https://www.iii.org/fact-statistic/facts-statistics-deer-vehicle-collisions(Last accessed 23th November 2017)

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