始めよう! 英字新聞のある生活

あなたはふだん新聞を「紙版」で読みますか? それとも「web版」で読みますか? あるいはニュースそのものをPodcastなどの「音源」から得ていますか? 昨今は実にさまざまな選択肢がありますが、英語学習者に限ってはぜひ「紙版」の英字新聞で読んでみてください。今回は英字新聞のある生活について述べてみたいと思います。

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まずカタチから入ってみる

英語学習者のだれもが漠然と「英字新聞を読みこなす自分」に憧れを抱いているのではないでしょうか。通勤電車に乗る前のひととき、コーヒー店で「New York Times」を当たり前のように読んでいる人が演出する「こなれた感」は、筆者がずっと目指してきたものです。筆者の目にはどうにもこうにも格好よくしか映りませんでした。英語上級者のしるしである英字新聞は、自分を教養ある大人に見せてくれますし、しかもなぜだかオシャレな感じすらします。
しかし、いざ自分が英字新聞を読んでみようとすると、なかなかハードルが高いものです。定期購読なんてもってのほか、コンビニで一部買うだけで精いっぱいですよね。なぜなら、日常的に読みこなしていく自信がないのがふつうだからです。それでも、その自信のなさはあなたが勇気を持って乗り越えようとしない限り解消することはできません。とにかく、始めてみることが大切です。読める/読めないの現実を直視する前に、まず手元に一部取り寄せましょう。これこそが第一歩です!

カッコつけで構わない! 今すぐ買いに行ってみよう

では、いよいよ一部購入してみましょうか。新聞量販店の近くにお住まいの人はラッキーですし、そうでない人はコンビニを利用しましょう。「The Japan Times」や「The Daily Yomiuri」など、意外とたくさんの銘柄があることに気づくでしょう。直感で構いませんから、これらのなかから一部を選んで購入してみましょう! 「ふだんから英字新聞を読み慣れている自分」という設定で、堂々とレジに持ち込んでくださいね。内心ドキドキしてしまうかもしれませんが、このドキドキがあとで振り返ると自分が一皮むけるための大きなターニングポイントになっているわけですから、この瞬間もぜひ味わってくださいね。

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定期購読なら「朝日Weekly」など負担感が少ないものを

さて、購入したあと自宅で新聞を広げてみると、「うわ~なにこれ、しんどい!」というのが正直な感想だと思います。英和辞典を引きながら自力で読み進めるというのは、はじめのうちは楽しいかもしれませんが、毎日のルーティンとしてこなしていくには相当の精神力を要します。はじめに購入した一部を読み終えるのに10日もかかった、なんてザラにある話です。次に購入するのをためらってしまうかもしれません。
そこで、あえて「英語学習用」と目的の特化された英字新聞に切り替えて、定期購読してみるという手もあります。「Asahi Weekly」や「Mainichi Weekly」など、週に1部ずつ届けてもらうシステムならば学習のルーティン化ができます。記事によっては日本語訳もついていますし、ボキャブラリーの説明もついています。「The Japan Times」のような一流紙の放つ格好よさには及びませんが、これらはあえて学習者用に工夫されている構成なので、まるで参考書を開いているような心持ちにしてくれます。こういったものですと読者側の負担がなく、定期購読におすすめです。

ボキャブラリー力が飛躍的にUP

筆者が英字新聞を読むときは、基本的には「社会についての情報収集」よりも「英語学習」のほうに重きを置いています。ゆえに政治面の決まった問題を定点観測的に追っていく、というよりも、収集する語彙に偏りがないように文化面や経済面、ときに人生相談コーナーなどにもランダムに目を通していきます。あるときは政治記事は0本で、商品広告ばかり読むなんてこともします。単語やイディオムは英文中に出会ったときに覚えてしまうのがもっとも記憶に残りやすいと一般的に言われています。ですから、新聞記事というのは最適なソースです。経済記事に目を通せば経済系のボキャブラリーが蓄積されますし、エンターテイメント記事に目を通せばエンターテイメント系のボキャブラリーが蓄積されます。
英文中の95%程度が自分の知っている単語であれば、おおむね意味は理解できるとされています。ところが90%程度まで落ちると、大意がわからなくなってしまうのです。述べられているテーマはわかっても、「で、結論はどうなの?」という肝心のところが拾えないと、せっかく時間をかけて読んだのに実に物足りないものとなってしまいます。これを100%に近づければ、それだけ精読ができたということになりますし、充実感もともないます。「記事の内容がわかる」という成功体験の積み重ねが、あなたに自信をもたらします。

蛍光ペンと英和辞典

筆者の場合は、ざっと記事を下まで読んでみて、わからない語には蛍光マーカーでハイライトし、あとで英和辞典で一気に調べるようにしています。初読のときにどのくらい理解できるか、その感触を大切にしています。だれも見ていませんから、自分に正直になって蛍光マーカーでしるしをつけまくります。ついでに英和辞典のほうにもしるしをつけてしまいます。この色だらけの新聞紙面と辞典が、「自分はこれだけやってきたんだ」という自信につながるのです。わかったふりをしていないか、本当にボキャブラリーについて正しい理解はあるのか、この点を正直に浮き彫りにしていくために、あえて電車内で立って読むようなことはしません。自宅内や、せめて喫茶店など、テーブルのあるところで読むのが筆者流です。
どうしてもテーブルで広げる時間がとれないときは、もちろん電車やバスの中でも読みますが、そのときはクリップ式&ノック式蛍光ペンを使います。新聞の誌面の角にクリップをひっかけておき、必要なときにクリップを外して使います。キャップをいちいち外さないノック式ならばスマートです。単語をあとで調べようとするとモチベーションが下がってしまうのが常ですから、必ずその場でスマホの無料辞典アプリで調べるようにしています。

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英字新聞の見出しルール

実は英字新聞には、知っているのと知らないのでは雲泥の差である「見出しルール」というのがあります。日本語の新聞でみなさんが無意識的におこなっていることの1つに、「見出しだけを拾って読む」という全体ブラウジングの手法があります。限られた時間のなかで全記事の一字一句にくまなく目を通すことは不可能だからです。英字新聞でももちろん見出しの拾い読みは有効です。ただし、英字新聞ではちょっとしたルールがありますから、このルールを覚えておくと正確な理解につながります。以下に代表的なものをご紹介いたします。

見出しルール① 冠詞や代名詞の所有格、be 動詞は省略される

(A) Man (is) on (the) moon 「人類、月に」
(The) Prime minister reshuffles (his) Cabinet「内閣構造改革」

見出しルール② 過去に起こったことでも動詞は現在形を使う

Noda steps down「野田首相、辞任」
Latest UNIQLO flagship outlet opens in Shanghai「ユニクロ最新主力直営店が上海に出店」

見出しルール③ 未来をあらわすには to 不定詞を使う

Prime minister to visit Russia in Sep「首相、9月にロシア訪問へ」

見出しルール④ 受け身をあらわすには be動詞を省略し過去分詞形を使う

A man (was) arrested over stabbings of wife and son
「妻と息子を刺殺した容疑で男を逮捕」

こういったルールは、英文一般で用いられる時制ルールとは別のものです。慣れるまで時間がかかるかもしれません。英字新聞を読み始めてまだ10日ぐらいまでのうちは、未知のボキャブラリーとの出会いで調べ物が多くなりがちです。遅々として読み進められないことに閉塞感があるでしょう。
英検準1級レベルと1級レベルの語彙数指標には大きく開きがあることは有名ですが、1級レベルに大きく引き上げくれるのが英字新聞です。地道な学習になりますが、必ず飛躍的な効果をもたらします。あなたの日常に英字新聞があることが当たり前になるころには、はじめに購入したときのドキドキ感がなつかしくすら思えるでしょう。さあ勇気を出して、最初の一歩を踏み出してくださいね。

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