オーストラリア、ケアンズの駐車場事情にみる長閑さ

日本からオーストラリア北部のケアンズに観光にいらした方によく言われます。「ケアンズは、道幅が広いから、街中でも道に駐車できていいね〜」と。
本当にそうなんです。街の中心でも「ストリートパーキング」と言って通りにそのまま駐車できるのは、日本の都会では考えられない便利な駐車方法です。
しかし、その街中のストリートパーキングが、最近ケアンズのちょっとした話題となっています。ケアンズらしい駐車場事情をご紹介いたしますね。

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1.ストリートパーキングとは

英語ではon-street parkingと言って、街の通りで駐車できる場所には、上の画像のような標識があり、標識のルールに従って駐車します。ケアンズで有料のパーキングの場合は、’Ticket’の表示が標識にあるので、通りのチケットマシーンを探してチケットを買います。
例えば、上の画像を例に見てみると、

2P−2時間パーキングできます
TICKET−有料なのでチケットマシーンでチケットを買ってください
8:30am-6pm MON-SUN−8時半から6時まで毎日有料です

の意味です。

チケットを買うには、オーストラリアの硬貨とビザかマスターカードが使えます。硬貨は、10セント、20セント、50セント、1ドル、2ドルコインが使えますが、おつりは出ません。
街の中心では、朝8時半から夕方6時まで有料で1時間1ドル40セントです。夕方6時以降から翌朝8時半になるまでは無料です。
街の中には、parking inspectorsと言って、違反駐車を見張っている係りの人が見回っているので、パーキングチケットの時間切れには要注意です!

違反が見つかれば、parking fine(違反駐車の罰金)が課せられます。パーキングチケットの時間切れだけが違反駐車ではありません。
例えば、街の通りには、黄色い線のスポットもあります。黄色い太い線なら、no standing zoneと言って、見通しが悪かったり、駐車に向かない場所で、駐車禁止の場所です。
黄色い点線のスポットは、bus zones(公共バス専用駐車スポット)やloading zones(商用荷下ろし専用スポット)などで、一般の車は停められず、これも駐車しているのが見つかれば違反となります。

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2.ストリートパーキングの何が問題なのか

ストリートパーキング自体は、とても便利なのですが、ケアンズらしい問題はこれまでもいくつもありました。例えば、
「チケットを買わないと違反になってしまうのに、チケットマシーンが壊れてる〜どこまで歩けば次のチケットマシーンがあるの〜」という、歩かない手段として車に乗ってきたのにものすごく歩かされるジレンマ(チケットマシーンが壊れていようとも、そんな言い訳は通用しません!チケットがないのをparking inspectorに見つかろうものなら、容赦なく駐車違反の罰金が課せられます。)
「このストリートで買い物したいのに、駐車スポットが空いていない〜」という、車で来たのに結構目的地まで歩くことになるというジレンマ(お気に入りの駐車スポットを求めて、同じブロックをぐるぐる回り続ける車も・・・)

日本育ちの筆者としては、日本の都会の駐車場を見つける面倒臭さ、駐車料金の高さを思えば、ケアンズの駐車問題など大したことないわ!と思っていました。
通りに駐車するには、そりゃあ台数に限りがありますし、それなら近くの立体駐車場に停めたらいいですし、駐車場の料金がかさむと言っても1時間1ドル40セントですからね、日本の都会に比べれば安いものです。

でも、そうは考えられないのが、ゆったりとスペースに困らない暮らしをして来た地元の方達。
通りに停めて、そのまま目の前のお店でお買い物して帰るのが長年の習慣ですから、「わざわざ立体駐車場に停めるのも面倒だし、街に行くのはやめよっかな。」と思う人も多く、そのうち、「街に出るのも面倒だな〜」ということになり、街の中心に人が来なくなってしまうのも問題となっています。

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3.ストリートパーキング問題がますます顕著になっている件

これまでも、のどかに問題となっていたケアンズの街の中心の駐車場問題がますます顕著になったのは、2018年1月のこと。これまでは、街のストリートパーキングは、平日と土曜日午前中は有料ですが、土曜日の午後と日曜日は無料でした。
さらに駐車料金が1時間20セント値上がりしたり、駐車違反の罰金が15%値上がりしたこともあり、ますますケアンズの人の不満が募るようになりました。
最近の新聞の見出しを見ながら、ケアンズの人の駐車問題に対する思いを見てみましょう。

Hundreds of new car parks coming to Cairns CBD, but it will cost you

新聞の見出しは、みんなにニュースの内容がわかりやすいよう、be動詞を省略しがちです。
上のタイトルも、文法的には、
Hundreds of new car parks (are) coming to Cairns CBD, but it will cost you.
の意味です。
たくさん駐車場がケアンズ中心にできる予定だが、駐車場建設にお金かかりますよ〜というニュースです。街の病院の駐車場が足りなくては困る、ということで、2時間駐車場だけでなく4時間、6時間と長時間停められる駐車場を作ったり、立体駐車場を増やすなどの計画ですが、ケアンズの人の街離れは、そんな方法で解消できるのかな〜と疑ってしまいます(笑)。

Parking a problem for new uni campus in Cairns’ city campus

こちらもbe動詞が省略されていますね。
Parking (is) a problem for new uni campus…となります。
せっかくケアンズの街の中心に大学のキャンパスができたのに、駐車場が早速足りません〜というニュースです。
ケアンズに大学のキャンパスができる際には、「街が賑わう!」とみんな喜んだのですけれど、駐車場問題までは考えていなかったのですね。プラン不足もまたケアンズらしい気がします(笑)。物事やってみればなんとかなる、の精神。

Higher fees and fines ‘ridiculous’ and will drive people away from the city centre

さて、新聞の見出しにも慣れ、どこのbe動詞が省略されているかもうわかるようになってきましたか?そうです!Higher fees and fines (are)… ですね!
駐車料金、罰金の値上げなんて「馬鹿馬鹿しい」、人を街の中心から遠ざけてしまいますよ〜というニュースです。
市役所の主張としては、「なるべくみんなにお気に入りの駐車スポットを使ってもらえるように、回転を早くしたい」とのこと。ケアンズの人は、そんなことに屈しません(笑)。「それなら街に行かなければいいや」という画期的なアイデアがケアンズ民には広まっています。

ケアンズは一応「シティ」と名乗ってはいますが、まだまだ小さな街の風情が残っています。
きっと、ケアンズはまだ「シティ」には手が届かず、かといって小さな田舎町にも戻れない、過渡期にあるのだと思います。そんなことは気づかないくらい、ゆったりと発展するケアンズは、とてもケアンズらしく、駐車場問題ですら平和に感じられます。そんなケアンズに是非いらしてのんきの風に吹かれてリラックスしてみてください♪

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