英語のフレーズで遊んじゃおう!

子供
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「子どもの仕事は遊ぶこと」というフレーズを聞いたことがありますか?子どもにとって遊びというのは、ただ楽しむだけの行動ではなく、新しいことを学び、習得する上でとても大切な成長過程の1つとされています。絵本を開いて、ひたすらページをめくっているように見える行動も、クレヨンでぐちゃぐちゃに紙に書いている行動も、「日々触れる・体験する」を通して学習しているのです。今回はどこでも気軽にお子様と英語に触れる遊びをご紹介します!

周りにあるものこそ、子どもの大好きなもの!

まずは、”I spy”というゲームをご紹介します。以下がこのゲームで使用するフレーズです。

A: I spy something red.「私が見つけた赤いものはなーんだ?」
B: Is it the apple? 「あのリンゴのこと?」
(正解の場合)A:Yes it is!(その通り!) 
(不正解の場合)A: No, but it’s warm/hot.*1 (残念、だけど温かい/熱いよ。)
                No, it’s cold/freezing.*2 (残念、寒い/すごく寒いよ。)

このゲームは1人(A)が、目の届く範囲内の中から一つ選び、その物の色をヒントとして伝えます。残りの人(B)が当てるという簡単なルールのものです。

ところで、”I SPY”という英語の絵本をご存知ですか?日本では「ミッケ!」というタイトルで販売されていますが、絵本のアクティビティの趣旨はこのゲームと同じものになります。

ここで、使うフレーズは”I spy something ~.”と”Is it ~?” “Yes/No”の3つ。上記に記載した、warm/hot/cold/freezingは、このゲームでは位置を表します。Bが答えた物と正解の物の位置がとても近ければ、”hot”, なんとなく近い場合は、”warm”、とても遠ければ、”freezing”、ちょっと遠い時は”cold”という風にBが不正解の場合は更なるヒントとして活用する表現方法です。位置を示す単語は”close「近い」/far「遠い」”ですが、このゲームでは温度の単語を使用します。ヒントを伝える際に、暑い/寒いなどのリアクションやジェスチャーを加えて、楽しい雰囲気を出してみてくださいね!
英語にまだ慣れていないお子様やママパパ、位置感覚を理解するのがまだ難しいお子様は以下のフレーズを参照してみてください。

A: I spy something red.「私が見つけた赤いものはなーんだ?」
B: An apple?「あのリンゴのこと?」
(正解の場合)A:Yes!(その通り!) 
(不正解の場合)A: No, let’s look around here!(残念、この辺を探してみよう)

距離のヒントではなく、見るポイントをヒントに出すことで、距離感覚がまだ掴めていないお子様にも分かりやすくなりますね。お家の中はもちろん、公園や幼稚園や学校の帰り道でも遊べるこのゲーム。子どもにとって、自分にとって親近感のあるものに安心感を抱き、知っているものに対して愛着を持ちます。自分の生活の中にあるものの中から、新しい何かを発見し、「自分の生活の中にあるもの」をどんどん増やしていっているのです。また「色」といのは見て理解しやすいということと、視覚的好奇心をくすぐる良いテーマです。色だけでなく、形(round, square, starなど)や大きさ(big, small, longなど)など、様々なテーマにも応用できます。お買い物中や病院の待ち時間などで子どもが退屈そうにしていたら、気軽にこのゲームで気分を盛り上げましょう♪

体を使って楽しく学ぼう!

子どもは語学を用いたコミュニケーションよりも、体での表現・理解に優れています。というのも、習得している単語数が多くないため、視覚や聴覚を使い、日々新しい言葉に触れることで言語を学んでいるのです。また、幼稚園や保育園、小学校といった、集団生活での経験を得て、相手の指示に従えるようになります。その特徴を活かしたゲームが、“Simon says”。以下がゲームで使うフレーズです。

Simon: Simon says touch your head.「サイモンの言う通りに、頭を触って。」
B: *頭を触る
Simon: Touch your nose.「鼻を触って。」
Bが(鼻を触ってしまった場合)Simon: Oh no! I didn’t say “Simon says”! 「残念!<サイモンの言う通りに>とは言っていないよ!」

1人がSimonになり、”Simon says”と言いながら相手に指示を出すのですが、Simon saysと冒頭で言わなかった場合は指示に従わないという体を使ったアクティビティです。英会話スクール時代では隙間時間に、オンライン英会話では単語やフレーズの復習として私も普段から愛用しているゲームです。
このゲームも英語習得レベルに合わせての応用が可能です。初めての子にはtouchだけにしてあげて、touchが理解できるようになったら、”tap your shoulder”(肩をたたいて)や”jump up and down(飛び跳ねる)”、brush your teeth(歯を磨く)など、動詞やフレーズなどにも挑戦してみましょう。
私の経験では、低学年の生徒さんとこのゲームをすると、生徒さんたちの顔つきがとても真剣なものとなり、指示を聞き間違えないよう一生懸命に耳を傾けている印象がとても強いです。この時心掛けていることは、指示を出すスピードや声の出し方に強弱をつけること。淡々とした指示出しやリアクションでは雰囲気に活気がなくなってしまうので、話し方や顔の表情を加えることで、楽しい雰囲気を演出するようにしています。
高学年の生徒さんには「体を思いっきり動かす」、というよりも座ってできる程度の指示出しがちょうどいいかと思います。この年齢になると、「体を思いっきり動かす」=「子供っぽい」という意識が働き、恥ずかしさを感じる子が増えてきます。また、「言語」というものを強く意識し始める年齢になり、低学年に比べ、理解できる単語やフレーズが格段に増え、「体を使って表現」よりも「言葉を使って表現」することを好みます。英語や日本語を「語学」として捉えるようなった子には、元気いっぱい!というより、落ち着いた、大人と同じような対応を心掛けています。

頭をフル回転にして大人も頑張ろう!

 このゲームは本当にシンプルです。Memory gameというもので、その名の通り、「記憶力ゲーム」。

A: red, blue, yellow, red… What was it? (赤、青、黄色、赤。さて、なんだったでしょう?)
B: red, blue, yellow, red.
A: Good job! Next, let’s try for five words! (正解!次は5つに挑戦しよう!)

どの年齢層、レベルにも適応できるシンプルなものなので、オンライン英会話の授業では私はよく活用しています。子どもの成長過程を考え、幼稚園児の子どもであれば単語2つ、小学校低学年であれば単語3つからスタートするといいでしょう。

最初に述べた2つゲームと異なり、子どもでも出題する側(A)にチャレンジしやすいのがおすすめのポイント。私ばかりが出題していると、生徒さんの受け身感が出てきてしまい、飽きやすい雰囲気になってしまうことがありますが、交互に役割を変えることで、そのリスクは軽減されます。また、出題するということはその人がゲームを仕切っているとう雰囲気を味わえるため、子どもがその場をリードしているという風に感じやすく、考える力も身に付き、一石二鳥!言葉を口に出して言うという学習方法は「覚える」という過程においてとても効果的と言われています。知っている単語やフレーズを出来るだけ使い、記憶を呼び起こすことで徐々に単語やフレーズを身に付けていきましょう!

まとめ

 今回紹介したゲームに共通する点は「ゲーム内容がシンプルであること」と「楽しい雰囲気作り」です。ゲームのルールが難しかったり、理解しにくいとそこに気を捕らわれてしまい、英語に触れる前にくじけてしまう恐れがあります。ルールがシンプルであれば、何に集中をすればいいかが明確になり、英語を使うことにも集中できます。
また、講師職を経験して感じたことは、「自分が楽しんでいると、自然と相手も楽しんでいる。」ということ。初めの頃は、「子どもにとってわかりやすい、楽しいこと」を考えすぎてしまい、逆にどうしていいか分からなくなったことがありました。そこから、物事(説明)をシンプルに考え始めると気持ち的に余裕ができ、自分自身がゲームを楽しむことに集中することが出来、自然とそれが子どもにも伝わり、「楽しい雰囲気」を作ることが出来ました。

まずは子どもと一緒に遊ぶ自分が英語を使うと楽しいと思うことが大切です。フラッシュカードや絵本などを使って、英単語やフレーズに触れ、ゲームに取り入れて楽しい英語の時間をお子様と一緒に過ごしてみてくださいね!

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