意外と知らない?子どもの好きなあの食べ物は英語で?

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子ども英会話講師を長年勤めてきて、「子ども達にとって身近な物」をテーマに、様々な英単語やフレーズを指導してきました。その中でも、「食べ物」のテーマは男女や年齢問わず、生徒さん達に人気なテーマです。

幼稚園児や小学校低学年の生徒さんとは、お店屋さんごっこを通してレストランやファーストフード店で使う英語フレーズの練習を、高学年の生徒さん達とは食べ物についてのフリートークやクイズなど、様々なアプローチで指導を行っています。また、食べ物の単語は日本語と同じ言い方の物が多いので、子ども達にとっても自信を持ってレッスンに取り組めるようです。

しかし、レッスンを進めていく中で「え?フライドポテトって英語じゃないの?」だったり、「スープを飲むってI drink soupじゃないの?」など、新しい発見をし、驚く生徒さん達も中にはいました。

今回は日本人が間違えやすい食べ物関連の英単語やフレーズを紹介していきます!え?これって英語じゃなかったの?という意外な発見があるかもしれませんよ!

食べ物関連の単語やフレーズってどんなものがあるの?

「食べる」は英語では”eat”と言いますが、様々な食べ方の表現があります。
日々使う「食べ方」の単語や表現、日本語と比較してみましょう。

eat=食べる
drink=飲む
slurp/sip=啜る
chew=噛む
swallow=飲み込む

eatはよく使う単語ですよね?日本語では「いただきます」というのが習慣にありますが、英語にはない表現になります。英会話スクールではお昼の時間を挟むクラスもあり、お弁当を食べる時には、”Thank you for the food! Let’s eat!”と食べ物への感謝の気持ちを表現するフレーズを使っていました。

drinkは基本的に「飲む」という意味になります。日本語では「噛まずに飲み込む」ことを全体的に「飲む」を使います。英語では「飲み物を飲む」という表現でdrinkを使いますが、それ以外のもので「飲み込む」場合は異なった表現を使います。例文を確認してみましょう。

I drink a glass of water. =コップの水を飲む。
I eat(もしくはhave) soup for lunch. =お昼にスープを飲む。
I take a medicine because I’m feeling sick. =具合が悪いので、薬を飲みます。

同じ「飲む」でも、英語では言い方が異なるので気を付けましょう。外国人講師情報によると、多くの日本人は「薬(medicine)を飲む」を”drink a medicine”と言ってしまうようです。

お昼を食べている時に、お母さんやお父さんが用意してくれたかわいいお弁当を見せながら、嬉しそうに話してくれた生徒さんが多かったです。お子さんって食事の時間は楽しく、ついついおしゃべりになってしまいます。そんな時に使っていたフレーズが”chew well.” (よく噛んで)や “Swallow your food before talking.”(お口の中のものを飲み込んでから、話そうね)です。ジェスチャーを付けて一緒にやると、子ども達も楽しそうにモグモグ、ゴックン!をしてくれました。

「啜る」という単語には英語では二つ表現があります。slurpは「音を立てて吸い込む」、sipは一口だけ啜る時に使います。スプーンを使うスープでも、コップの水をもらう時でも「一口ちょうだい」は、”Can I have a sip?”という表現になります。

まさかの和製英語?!

レッスンでは食べ物の質問などをよくすることがあります。”What’s your favorite food?”(一番好きな食べ物は何?)や”What do you want to eat for dinner?” (夕ご飯に何が食べたい?)など、様々な質問フレーズなどで活用しています。その中で、多くの生徒さんが英語だと思っている食べ物の名前と表現があります。

子ども達が大好きな食べ物、実は多くの物が和製英語でした。以下が多くの生徒さんが答えた好きな食べ物です。

ハンバーグ:Salisbury/Hamburger steak
パン:Bread
ホットケーキ:Pancake  
ソフトクリーム:Soft serve(ice cream)
フライドポテト:French fries

子どもの大好きなハンバーグ。実はアメリカには「ハンバーグ」という食べ物は存在しません。ちなみに、ハンバーガーのお肉のことはpattyと言います。同僚のアメリカ人講師も「日本人の生徒はHamburgとよくいうけど、アメリカにはないからなんて英語で表現してあげればいいか悩んだよ。」と言っていました。

最終的には、Hamburger steakと置き換えて、レッスンでは指導しました。日本にあるとあるアメリカンレストランでは、Salisbury steakと表記しているお店もあるようです。

実はハンバーグに近い食べ物があります。それはアメリカ南部料理のmeatloaf(ミートローフ)。日本のハンバーグとは材料も異なり、フライパンではなくオーブンで焼く料理ですが、「ひき肉をまとめて調理したもの」という点で似ている料理になります。グレービーソースをかけて食べるのが主流な料理です。

甘い食べ物で子ども達が好きなアイスクリームやソフトクリーム。しかし、ソフトクリームは和製英語で、英語ではSoft-serveと言います。私はアメリカに住んでいましたが、ソフトクリームよりアイスクリームの方がよく見かけた覚えがあります。また、パンケーキもホットケーキも日本では人気なスイーツですが、英語圏ではパンケーキというのが主流です。調べてみると、ホットケーキと言わないこともないようですが、私は今までアメリカでは一度も見たことも誰かが言っているのも聞いたことがありません。

日本でも日々食べている、パン。しかし、英語ではBreadになります。日本で言うパンの語源はポルトガル語と言われています。実はカステラや天ぷらなど、日本にはポルトガル語由来の食べ物名が多数あるようです。

一番生徒さん達が間違えてしまうのが、フライドポテト。アメリカでは、French fries、イギリスでは、chipsと言います。イギリスの定番料理の1つ、Fish and chips( 白身魚とポテトを揚げたもの)は、お酢をかけて食べます。ちなみに、アメリカと日本で言うポテトチップス、イギリスではcrispと言います。

ファーストフード店で日本人が間違えやすいのが、サイズの表現。日本では飲み物やポテトを注文する際に、S, M, Lサイズが定番ですよね?英語圏の国では、サイズを表現するときは、Small, Medium, Largeになります。生徒さんと英語のフレーズ練習の際、ファーストフード店ごっこをやることが多いのですが、やはり多くの生徒さんが間違えてしまう表現です。洋服のサイズ表現も同じになるので、英語圏の国で食事をしたり、買い物をする際、気を付けましょう!

海外で人気な日本のお菓子って?

子ども時代をアメリカで、現在はノルウェー在住の私ですが、海外暮らしをしていて、やはり恋しくなるのが日本のお菓子。味の種類の豊富さ、人工的でなく自然な味わいのあるのが特徴だと思います。海外ではどんな日本のお菓子が人気だと思いますか?

アメリカ人の友人、ノルウェー人の主人に日本から何が欲しいか聞くと、必ず「じゃがりこ」という答えが返ってきます。固めの触感とジャガイモの味わいに様々なフレーバーがあることに、感激していました。

主人側の親戚の子で、2歳になる甥っ子がいるのですが、その子はハッピーターンが大好き!初めて会ったときにお土産としてハッピーターンを渡すと、すごく気に入ってくれたようで、パクパクと笑顔で食べてくれました。最近ではパッケージを見ただけで笑顔になるほど!お醤油の甘く、しょっぱい味に感動してくれたようです。

アメリカに住んでいた時に、夏休みを使って一時帰国をしていたのですが、アメリカのクラスメイトのお土産にハイチュウを買ったことがありました。果汁感たっぷりのおいしさに感動し、”Japanese candy”と大人になった今でも覚えてくれています。

まとめ

食べ物は子ども達にとって身近なものなので、子ども達にも親しみやすいテーマです。お子様と一緒に和製英語や海外で人気な日本のお菓子などを調べて、英語と日本文化を学べて面白いかもしれないですね!

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