オーストラリアのキャラクター、と言われて思い付きます?

オーストラリア
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日本語の「KAWAII」は英語になるほど、日本はかわいいものがいっぱいあふれている国。
考えてみると、日本には、日本生まれのキャラクターだけでなく、いろいろな国のキャラクターが愛されていますでしょう?本当に日本の方は「かわいい」を見る眼に優れていると思います。ところが、「オーストラリアのキャラクター」と言われて、具体的なキャラクターが思いつかないと思いませんか?今日は、オーストラリアのキャラクターをご紹介するとともにオーストラリア出身のキャラクターが具体的に思い浮かばない背景も考えてみました。

オーストラリア出身のキャラクターはないのか?

筆者は、高校生の時にホームステイでオーストラリアを訪れたことがあるのですが、その際、ホストファミリーとの会話で、どういういきさつだったか、キャラクターグッズの話になりました。当然のようにcharacter goodsは英語だと思って話していたところ、ホストマザーが、話の途中で「キャラクターグッズって?」と。
あら?キャラクターグッズって英語じゃないのかな・・・と思いきや、ホストシスターがホストマザーに「日本では、漫画やアニメに登場するキャラクターを商品にして、作品のファンが買ったり、キャラクターグッズとしてグッズから生まれるキャラクターがいたりもするんだよ」と説明してくれて、そのまま会話が続いたのを覚えています。

それから、何十年も経ち、オーストラリアに住んでみて今はそのホストマザーの反応の意味がわかります。
そう、まずオーストラリアには、日本の人が持つ「キャラクターグッズ」の概念がとても薄いんです。

・アニメや漫画は子供が読むもの、という意識が強いので、キャラクターグッズが「子供だけでなく大人にも愛されるもの」、という感覚があまりありません。

・キャラクターグッズの感覚がとても薄いので、大人がキャラクターのイラストのグッズを持つ習慣がありません。日本では、40代50代になってもキャラクターの絵のついた文房具やバッグなどなにかしら一つは所持していますでしょう?そういう感覚がないのです。

・キャラクターグッズが作られるとしても、子供に向けて作られるグッズなので、子供が使うものやフィギュアなど、グッズの範囲が限られていて、誰にでも広まる雰囲気ではないんです。

オーストラリアで「かわいい」と思われているもの

「キャラクター―グッズ」があまりないからといって、オーストラリアにかわいいものがないわけではないのですよ。
例えば、最近、日本でもちょっと話題になっているショップ「Typo」(https://cottonon.com/AU/typo/)もオーストラリア出身のお店です。
COTTON:ONという衣料メーカーから生まれた雑貨屋さんで、カラフルなデザインが文房具にしても、旅行グッズにしても、かわいくて、値段も手ごろなのでついつい買ってしまうかわいさです。プレゼントとしてもかわいいデザインをよく見ると、英語でおしゃれなダジャレが書かれていて、オーストラリアらしい明るさを感じる、日用品がいつもよりちょっと楽しくなるショップです。

あるいは、子供に人気のあるキャラクターグッズ的な雑貨のお店としてすぐ思い付くのが「smiggle」(https://www.smiggle.com.au/shop/en/smiggle)というショップ。
Smiggleは子供達に大人気で、どの子もsmiggleグッズを持っている、というくらい人気があります。子供向けの雑貨屋さんなので、カラフルでおしゃれな文房具など、学校で使える雑貨中心です。キャラクターのデザインがオーストラリアらしい陽気な明るい雰囲気でかわいいのですが、香り付き消しゴム、とかスライムのようなものとか、子供心をしっかりつかむ雑貨が集まっています。

いずれのショップも、何か具体的なキャラクターが大人気!というわけではなく、ショップ全体の雰囲気が人気です。

オーストラリアでは昔から愛されるキャラクターが実はたくさん潜んでいます!

それじゃあ、やっぱりオーストラリア出身のキャラクターっていないのかな・・・と思われましたでしょう?
実はそんなことはないんです!
オーストラリアでは、大人がキャラクターグッズを持つ習慣がない、と先ほど触れましたでしょう?
そうなんです、キャラクターグッズを大人が持つ習慣がないから、キャラクターグッズが作られることもありませんし、キャラクターグッズがたくさんあるわけではないので、キャラクターが広まることもない(笑)。
でも、キャラクターグッズがなくても、オーストラリアの人には、「心に残る」キャラクターがあるんです。
その多くが子供の頃に読んだ絵本出身のキャラクター。
今日は、オーストラリアの人なら誰でも知ってるキャラクター二つをご紹介しますね!
まずは、Blinky Bill(ブリンキービル)。絵本作家であり、イラストレーターである、ドロシー・ウォールによるコアラの主人公Blinky Billの物語。冒険心いっぱいの主人公がかわいいですし、なんといってもコアラの主人公ですからね、オーストラリアの人の心に残らないわけがないですよね!
このブリンキービルなら聞いたことがある~!と思った方も多いのでは?
ブリンキービルは、絵本も翻訳され、アニメーションとしても世界中で愛され、2015年には新しいブリンキービルとして映画にもなったほどの人気ぶり。

もう一つは、Gumnut Babies(ガムナッツベイビーズ)や Snugglepot and Cuddlepie(スナグルポットとカドルパイ)の世界観で知られる、メイ・ギブスによる、オーストラリアの森に住むブッシュベイビーズたちの物語。絵本作家でもイラストレーターでもあった点はブリンキービルの作者ドロシー・ウォールにも共通しているけれど、植物画家でもあったメイ・ギブスは、オーストラリア原生の植物の妖精を物語に描きながら、オーストラリアの植物や動物、自然全部を忠実に美しく物語の中で再現しています。
日本では、ガムナッツベイビーズやスナグルポットとカドルパイは初耳、という方が多いことでしょう。それもそのはず、これまでアニメや映画にもなったことがなく、キャラクターグッズが少ないオーストラリアでは絵本だけが頼りですからね(笑)。
でもだいじょうぶ、メイギブスに関しては公式ページがありますからたくさんの愛らしいキャラクターに癒されますよ~。(https://www.maygibbs.org/

いずれの作品も、オーストラリアでは、誰でも、本当に誰でも知っているキャラクターです!たとえ、原作の絵本を読んだことがなくても、です。
ブリンキービルは1933年に初めて出版され、ガムナッツベイビーズやスナグルポットとカドルパイのシリーズが出版されたのも1910年代1920年代から。いずれも100年オーストラリアで愛されていることになりますからキャラクターグッズがないようで、オーストラリアでのキャラクター愛は日本の人に負けませんね♪

オーストラリアの人は、それぞれの心にキャラクターをしまっていて、キャラクターグッズが世の中にないから見つけにくいけれど、オーストラリアの大人の心には、子供のころからずっと温めている「キャラクター」がたくさんいます。
オーストラリアにいらしたら、まだ潜んでいて日本で知られていないかわいいキャラを見つけてみてくださいね。

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