褒めて育てよう!子どもに喜んでもらえる英語フレーズ

子供
スポンサーリンク

最近では本屋やニュースで、子育て関連の記事をよく目にするようになり、「褒めて伸ばす」をよく目にするようになりました。

英会話講師を始めた時に、「「子どもの目線」で子ども達と接して、とりあえず褒めてあげて。」と上司からアドバイスをもらいました。当時、子育て経験もない新卒生の私は「どんな時に褒めてあげればいいのか?」、「間違っている時には、どう伝えてあげればいいのかな?」などを日々考えながら、生徒に接してきました。

 今回は私の経験で培った、子どもが喜ぶ褒め言葉などのフレーズをご紹介していきます。

高学年の子は、褒め方が大切

英会話講師として最初に担当したクラスが小学生クラスでした。小学校高学年の子は褒めてあげても、「子ども扱いしている」と悲観的になってしまうと、最初は思っていました。確かに、学年が上がるにつれて、大人のようなふるまい方をしたいと大半の子が思っているようでした。女の子は特にそうですが、口が達者になり、先生や大人をからかった発言をするのも、大人の仲間入りをしたいだけだと感じました。

しかし、生徒一人ひとりと接していき、段々と一人ひとりの個性を理解していくと、「この子は思いっきり褒めてあげると喜ぶ。」だったり、「この子はさりげない誉め言葉を入れると照れて喜ぶ」など、その子の個性に合った褒め方をすれば、どんな子もポジティブに受け止めてくれることに気づきました。

子どもに限らず、大人の私達だって、どんなに年を重ねても「褒められる」ということは、人を嬉しい気持ちにしてくれます。何気ない気遣いをしたことに感謝の言葉をもらうことや、仕事の成果を認められると、嬉しい気持ちになりますよね?個人的な意見になりますが、「褒める」ということは「自分の事や行いを良い事として認識される」ことと同じだと思います。

 私が多くの高学年の子に褒め言葉としてよく使っていたフレーズが以下になります。

Oh wow, this is actually great! (お!これ、けっこうよくできてるね!)
Nice! Keep up the good work! (いいね!この調子でがんばって!)

 最初のフレーズは、「すごいじゃん!」という意味を込めた意味合いになります。Oh wowという表現は、驚いた時に使い、「思っていた以上の出来栄えに驚いているよ!」という気持ちを込めてよく使っていたフレーズです。Oh wowは少し強調した言い方をすると、Oh wowの言葉の意味自体を理解していなくても、言葉の響きに「え?なんだろう?」と反応しやすいので、相手の意識を自分の方に向ける合図のような役割を果たしてくれます。

 Actually(アクシュアリー)は「実際に、実に」という意味になります。This is great. (これ、いいね)に比べると、actuallyと一単語を付け加えることで、驚いている感をぐっと上げることができます。

私はできた時や熱心に取り組んでいる時に、”That’s(This is) great.”を使い、本当によくできた時には、actuallyを付けて褒めていました。生徒さん達は自然と「actuallyがついている方が、すごくよく出来たってことなのか」と認識してくれるようになっていた様子でした。

2つ目は、どんな場合でも使える柔軟なフレーズです。例えば、上手に出来ていて、特に修正などがいらない時、Niceの他にも、Good job, well done, superなどにも置き換えることができます。 Excellent, amazing, fantasticは、より優れている時に使えるフレーズなので、とても上手にできた時に使いましょう。

間違いや指摘がある時は、”Nice. Let’s change this part into ~.”とどこを修正すべきか付け加えます。これは「一人でここまで出来たのはいいことだね。ここを~に変えよう」という意味合いを込めたフレーズになります。Noは否定的な意味合いが含まれていると認識している子が多いので、あまり使わないようにし、挑戦したということに対してNiceなどの褒め言葉を使いました。

「一人で考えて、やってみたことに意味がある」というところを褒めることで、生徒さん達は「自分の頑張っている姿をちゃんと理解してくれている」と認識してくれます。高学年の生徒さんで、よくできたことを褒めると「よし!」と言いながら控えめながら、嬉しそうな表情をしてくれた子がいましたが、とても微笑ましかったです。

低学年の子は笑顔やハイタッチも忘れずに!

 高学年の子とは反対に、大半の低学年の子達は大きな声で、アクションを付けながらたくさん褒めてあげると、とても喜んでくれます。この年齢層の子達は言葉よりリアクションや表情から、相手がどんな気持ちなのかを読み取ります。そのため、単語を言うだけではなく、ボディーランゲージ(体を使った言語:ジェスチャーなど)が重要になってきます。

You did great job! (よくできました!)
That was brilliant! (素晴らしかったよ!)

Good job! Let’s try like this. One more time! (よくがんばったね!今度はこうしてみようか。もう1回やってみよう!)

 とてもシンプルで一番伝わりやすいのが、You did ~.のフレーズです。ワークシートの採点や上手に本を読めたりした時に、You did ~.を使っていました。また、採点したワークシートにスマイリーフェイスを描いてあげたりすると、とても喜んでくれていました。花丸印は日本特有のマークで、アメリカでは使われていないので、分かりやすいスマイリーフェイスがおすすめです!

 また、You did ~.のフレーズを使う際、ジェスチャーを使うと子どもが単語の意味を理解しやすいので、ぜひボディータッチを入れながら使ってみてください。例えば、”You did”と言いながら、子どもの頭をなでる、人差し指で胸辺りを軽く押し当てるなどしてから、笑顔で”good job”と言いながら親指を立てます。

みんなの前でパフォーマンスをしたり、誰かに親切にしてあげたりしていたら、That was ~.を使っていました。”That was”の時は子どもがその行為をしていた場所を指してから、誉め言葉を伝えます。トイレトレーニングなどの日常生活の行動が一人で出来るようになった時などにも使ってみてください。

また、一番シンプルなのが単語のみで伝えることです。例えば、Great! , Awesome! , Way to go! など簡単ですが、一番伝わりやすくて英語に自信のないママやパパでも気軽に声掛けしやすいのでおすすめです。

また、子ども達が一番喜んでいたのが、ハイタッチ! “Great job!” などと言いながら、ハイタッチの構えをすると、子ども達は笑顔になって嬉しそうにタッチしてくれていました。褒め言葉/フレーズの後には必ずハイタッチをしてあげてくださいね!

もし、がんばったけど答えが間違ってしまった場合、高学年の子達と同様、Noはあまり使わないようにし、”Let’s try like this.”と一度お手本を見せてあげてください。低学年の子はマネっ子がとても上手なので、見本を見せてあげると子どもにも伝わりやすく、上達が早くなります。

まとめ

どんなに年を重ねても、「褒められた」ということは、相手にポジティブな気持ちを与えることが出来ます。何気ない気遣いをしたことに感謝の言葉をもらうことや、仕事の成果を認められると、嬉しい気持ちになりますよね?

 子どもは何が良くて、何が悪いのかを理解していくのは、自身の経験を通じて判断していきます。自分の言動に対して、大人がどんな対応をするかによって、「この状況では、こういうことをしよう」と覚えていきます。

 私は子どもと接する時に心掛けていることは、まずはチャレンジしていることを褒めること。そして、よくできた時には心の底から褒めてあげ、必要であれば叱るのではなく、正しいこと伝えようという気持ちで接してきました。成果を求めて焦るより、褒める側も褒められる側もリラックスした気持ちで接し合えることが大切だと思います。

タイトルとURLをコピーしました