オーストラリアの人の美意識が日本の人とちょっと違う?

文化の違い
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日本の女性もオーストラリアの女性もメイクもして、お出かけしたときの仕上がりはあまり変わらないように見えるのですが(笑)、実は、「美しい」と思う基準が少しずれているように思います・・・
どちらがより美しいというわけではないけれど、面白いので一緒に見てみましょう!

日本語では誉め言葉だけれど英語ではコンプレックス?!

日本語で「鼻が高い」というと誉め言葉として捉えられますが、英語では、鼻が目立つことはうれしいことではないんです・・・「鼻が高い」という言い方も英語にはなく、あえて訳すならば、a big noseという言い方をします。確かに「鼻が大きい」と言われれば、なんとなくイメージも変わってきます・・・

英語では、むしろ鼻が低いほうが誉め言葉に捉えられます。「鼻が低い」という表現も英語では使わず、a button noseというように言い、赤ちゃんなどの可愛らしい鼻をイメージすることができます。けれど、鼻も小さければかわいいというわけでもなく、a flat noseというと、ぺちゃんこな鼻という意味で誉め言葉にはなりません。

鼻の話が出てきたのでついでに、他の鼻の形状の言い方もご紹介しますね。

a hooked nose(わし鼻)
a wide nose(幅広い鼻)

いずれも誉め言葉にはなりません・・・
また、日本語では誉め言葉だけれど、英語では、悪口にはならないけれど、誉め言葉でもない、代表的な表現がもう一つあります!それは、「顔が小さい」です。顔が小さい、と言われて嫌な気持ちがするわけではないけれど、「スタイルのバランスが悪い」とか「脳みそ小さいんじゃないの?!」と暗に言われているのかな、と思うのだそうですよ~。

どう魅せたいか、もちょっと違う?!

日本の女性は、すっぴんで過ごすときに、1か所だけ何かメイクアイテムを使うとしたら、「眉を描きたす」ことを選ぶ方が多いのではないでしょうか?
でも、オーストラリアの女性だったら、きっと多くの方が「まつげを足す」マスカラを選ぶと思います。オーストラリアでは、とにかくまつげは長ければ長いほど、毛量が多ければ多いほど好まれます。

日本では「ナチュラルな見た目のメイク」も人気がありますが、オーストラリアの人は、メイクをしておめかしをするときはとことん!普段は全くすっぴん!というオンとオフの差が激しい方が多い気がします(笑)。ですから、日中、オフィスなどで働いている人も本当にマスカラだけのメイクだったり、すっぴんの人を見かけるのも珍しくありません。そして、オーストラリアの人がおめかしするのは、何か特別な記念日とか特別な人に会うというときばかりではなく、ただ夕食に出かける、しかも結構カジュアルなレストランに出かけるときも日中とは全然違う気合で(笑)おしゃれして、お出かけ自体をフルに楽しみます。

また、オーストラリアの特に白人の方は日焼けした小麦色の肌には「憧れ」にも近い思いを抱いています。オーストラリアは日本より3~5倍もの紫外線の強さだと言われているのにも関わらず、そして、筆者の住むオーストラリア北部のケアンズはクイーンズランド州の中でも皮膚がんの発症率が高いのにも関わらず、ビーチでは一生懸命日光浴をする若者が後を絶ちません・・・体に悪いとは重々承知しながらやめられない・・・日本では正反対の「美白」がもてはやされていますが、美しくなるための情熱は、日本もオーストラリアも変わりませんね。

しかし、最近では、オーストラリアの若者も日焼けのし過ぎを注意するようになり、フェイクタンコスメが人気があります。フェイクタンを使っている間は小麦肌が保たれ、使うのをやめるとだんだん肌の色も元に戻ります。このフェイクタンがとても人気なので、ビューティアウォードにもフェイクタン部門がちゃんとあるほどです。

そういえば、日本語では、「美白」という言い方がありますけれど、英語の「色白」にはあまり良いイメージの言葉がありません・・・
色白は、paleと訳せますが、
You look pale.と言えば、「顔色が悪い」という意味になります。
オーストラリアの人は、白くはなりたくないけれど、肌のくすみやしみは嫌いなんです。ですので、「美白」コスメには、

brightening(肌のトーンを明るくする)や
to reduce the appearance of age spots and uneven skin tone
(しみや肌の色むらを軽減する)

という言い方をします。

オーストラリアの女性も陰ながら努力しています!

日本人やアジア人は、とにかく西洋の人のぱっちりとした目や長い睫毛に憧れがちでございましょう?でも、西洋の人には、「アジア人は肌のキメが細かくてきれい」「アジア人はクリーム色の肌色がきれい」というイメージがあるのだそうですよ。

そして、金髪の髪や青や緑、灰色がかった目は美しいですし、金髪の方はムダ毛も目立たなくてなんともうらやましいですけれど、その分、睫毛も金髪だからしっかりマスカラをしないとせっかくの長い睫毛も目立たないし、眉毛もまるでないみたいに見えるのが嫌だったらしっかり描かないと!結構、髪や目の色の薄い美しい人たちも苦労しているんです。

そして、男女問わず、オーストラリアの人は、体臭にとても敏感です。そういえば、かなり高齢の人でも「加齢臭」なるものを感じませんね~オーストラリアでは・・・でも実は、オーストラリアの人は日本の人より体温が高めで体臭も出やすいのだそうですよ。デオドラントも徹底して使いますし、朝シャワーも大好きですし、そういった努力の賜物なんです。

美意識も違うことだしどう褒めたらよいのでしょう?

褒められたらうれしいのはオーストラリアの人も同じですから是非積極的に英語で誉めていただきたいと思いますが、誰かを褒めるとき、容姿や見た目を直接的に褒めることはあまりないように思います。そこで、英語で誉めやすい表現をいくつか集めてみました♪
まずは、
I like –を使った褒め方が一番無難ですし、誉めやすいです!
例えば、

I like your hair.
I like your dress.
I like your bag.

ステキ!と思ったモノにも使えますからハードルが低いですよね。
他にもYou look –も使いやすいです。

You look very nice today.(今日素敵だね)
You look gorgeous in that dress.(そのドレス似合ってて素敵だね)

上の文を直訳すると、「そのドレスを着ている君が素敵」という意味で、ドレスを褒めてるのではなく、ドレスを着ているあなたが素敵ですよ、と言っているのでモノを褒るところからちょっとだけステップアップ♪
後は、

That’s a lovely dress you are wearing. (素敵なドレス着てるね)
You are the most beautiful thing I have ever seen. (あなたは、今まで会った人の中で一番素敵)

などという褒め方もします。
また、その人の持ち物やその人の見た目ではなく、その人がしてくれたことに感謝して褒めるときには、

Thank you for that. You have done a very good job.
(どうもありがとう いい仕事してくれたね)

のように褒められますよ♪

ところ変われば美意識も変わる!肌色が白くても黒くても、「ま、いっか」と思えてきますよ、オーストラリアにいると(笑)。

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