自然を守ることとなるととても張り切るオーストラリアのエコ・リサイクル事情

自然がいっぱいで、動物愛護や環境保護に力を入れているイメージの強いオーストラリア、確かに筆者の住むクイーンズランド州、ケアンズの人々も、普段は、とてものんびりマイペースに暮らしているようで、ひとたび環境破壊につながるような出来事があれば、急に張り切ります!
けれど、その一方で、エコ・リサイクリングの知恵は、日本の方がその歴史は長いよな…と思う点も多いのです。
オーストラリアのエコ・リサイクル事情を眺めながら、日本とも比べて、エコやリサイクルに関する英語も一緒に覚えてみましょう♪

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1、ゴミ出しは、オーストラリアのほうがラクラク

筆者は、神奈川県横浜市の出身なのですが、日本の実家に帰るたび、いろいろな種類のゴミを分別して、いろいろな曜日にゴミ出しする、という複雑なゴミ出しの仕組みについていっている横浜市民に感心しています。たぶん、ケアンズの人だったら、ゴミの分別種類の多さを見るだけでヤル気を失ってしまう(笑)。
なぜなら、ケアンズでは、ゴミは、普通ゴミ(general household waste)とリサイクルゴミ(recyclable waste)に分けるだけ。しかも、ゴミ「出し」の手間すらありません。

普通ゴミは週に1回、リサイクルゴミは、2週に1回回収されるので、回収曜日にそれぞれの自宅にある回収用ゴミ箱(wheelie bin)を家の前に出しておくと、ゴミ回収車が街を巡って、全家庭のゴミを回収してくれます。(家のゴミ箱は、英語でbinと呼びます。1週間分のゴミを溜める、ゴミ出し用の大きいゴミ箱は車輪が付いていて、wheelie binと呼ばれています。)ゴミの回収をする人も回収車から降りることもなく、自動でゴミ箱を持ち上げて、空っぽにして、走り去ります。
アパートに住んでいる人は、ゴミ箱を家の前に出すこともなく、集合ゴミ収集場にゴミを捨てておけば、定期的に片付けてもらえます。
しかし、回収されたリサイクルゴミは、ごみ収集所で、人の手で分別されているのだそうですよ(!)。

どんなゴミが普通ゴミ、どんなゴミがリサイクルゴミか写真とともに説明されているケアンズ市役所の資料がありました。
http://www.cairns.qld.gov.au/__data/assets/pdf_file/0007/64798/17292-Pantry-Card-v7-LR.pdf

こちらの資料は、ゴミとなる家庭用品のボキャブラリーを学ぶのにも役立ちますよ♪

同資料の一番下に「transfer stations」の説明があります。これは、electrical appliances(電化製品)のように普通に捨てては危なかったり、garden green waste(庭の木の手入れなどで出る枝や葉のゴミ)のようにゴミ箱に入らないような粗大ゴミを受け付けてくれる場所です。粗大ゴミがあるときは、自力でtransfer stationsにごみを持っていって、粗大ゴミを捨てる料金をその場で支払ってから中に入って捨てます。
ただし、National Television and Computer Recycling Scheme(http://www.environment.gov.au/protection/national-waste-policy/television-and-computer-recycling-scheme)というテレビやコンピュータをリサイクルしよう!という政策の一環で、テレビやコンピュータに関するゴミは無料で引き取ってもらえます。
粗大ゴミに関しては、日本よりオーストラリアのほうが少し面倒かもしれませんね。
でも、transfer stationの隣には、buyback (買い戻し)shopといって、捨てられた家具などを安く買うことができるお店があって、掘り出し物が見つかることもあり、楽しいかもしれません。

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2、スーパーのビニール袋の撲滅ぶり

日本でも、スーパーのレジ袋(plastic check-out bags)が有料だったり、レジ袋を断るとポイントカードにスタンプを押してもらえたり、スーパーのビニール袋をなるべく使わない努力が盛んになってきましたね。
オーストラリアでも、スーパーのレジ袋は、広く使われていましたが、リサイクルゴミとして回収できないため、リサイクルされないまま捨てられるレジ袋がほとんどで、大きな問題となっています。スーパーのレジ袋は、「1回しか使えない」「薄い」ビニール袋なので、single-use plastic bagsやlightweight plastic bagsとも呼ばれます。
スーパーのレジ袋使用を減らすべく、オーストラリアも努力していますが、その方法は、ポイントカードのようなソフトな方法ではなく、法律でレジ袋を禁止するという方法です。

ケアンズのあるクイーンズランド州では、2018年からレジ袋使用禁止を導入予定ですが、他のすでにレジ袋使用停止が浸透している州の人の話では、レジ袋がもらえないから、パンが入っていた袋、など、あらゆるゴミを入れられそうなビニール袋を普段から保管しているのだそう。
そうでなければ、スーパーなどで、biodegradable (土に帰る)plastic bags を購入することができます。

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3、オーストラリアの人のエコ・リサイクルへの姿勢

「エコ」や「リサイクル」というカタカナ言葉が登場してからの歴史は浅いかもしれませんが、思えば、日本は、昔からエコですよね。「もったいない」という気持ちを大切に、何代にもわたって大切に着物を受け継いだり、新聞紙をゴミに出すと、再生紙のトイレットペーパーがもらえるのも昔からある習慣ですね。その現代版が、先ほども出てきた、スーパーのレジ袋を断るとポイントカードにスタンプをもらえたり、ペットボトルをリサイクル用ゴミ箱マシンに入れると小銭が戻ってきたり、というシステムですよね。
リサイクルをすることで、ご褒美があるという日本のエコを楽しむ雰囲気が素敵です。

その点、オーストラリアでは、エコに関する「ご褒美」があまりありません。
それは、ご褒美がなくとも、積極的にエコ、リサイクルに参加したい!というみんなの思いが強いからかな、と思います。スーパーのレジ袋に関しても、使用停止案に対して、多くの人が賛成です。
というより、提案される前から自分でエコバッグを持ち歩く人が多いですし、エコバッグを持っていなくても、買い物の際、ビニール袋をどうぞ、と言われても、なんとしてでもビニール袋をもらわずに済まそうと努力する人が多いです。レシートですらゴミになるから断ります。

他にも、市役所のゴミのページ(http://www.cairns.qld.gov.au/water-waste-roads/waste/reduce-reuse)には、こんな提案がありました。

Reduce the amount of packaging you buy. Look for products without packaging and avoid individually wrapped portions.
買うものの包装、パッケージを減らしましょう。包装のない商品を探し、個装された商品を避けましょう。
Favour products with a high recycled content.
再生商品を好んで選びましょう。
Buy in bulk, or choose concentrated products in reusable containers.
再利用できる容器に入った商品をまとめ買い、あるいは、薄めて使う濃縮タイプを選びましょう。
Donate unwanted clothes and or household goods to charities or your local Transfer Station to be resold at the Buyback Shop.
不要な洋服や家庭用品は、チャリティに寄付するか地域のtransfer stationに持っていって、Buyback Shopで再販売してもらいましょう。
Give old magazines and books to nursing, charities, schools, hospitals etc
古雑誌や古本は老人ホームやチャリティ、学校や病院などに寄付しましょう。
Compost your food waste to create a mulch. This will improve soil structure and texture and promote aeration which increases the soil's water-holding capacity.
食べ物のゴミは、肥料にすべくコンポストに捨てましょう。土壌の質やテクスチャーを改善し、空気が入り、土の保水力が高まります。

なかなかの徹底ぶりでございましょう?http://www.cairns.qld.gov.au/water-waste-roads/waste/reduce-reuseこれを、古本を売っておこづかい稼ぎしよう♪というようなご褒美なしでやってのけるから素晴らしい。強いて言えば、コンポストに食べ物ごみを捨てることで質の良いガーデニング用の土ができることがご褒美ですね!

日本の、ものを大切にして長く使う、昔からの習慣やエコを楽しむ遊びゴコロを忘れず、オーストラリアの、リサイクルすることの意義をよく考える姿勢を尊敬し、筆者もせっせとコンポストに食べ物ごみを捨て、レジ袋もレシートももらわずに今日も過ごしています♪

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