茅ヶ崎方式英語会って?茅ヶ崎方式英語会の体験レッスン(60分クラス)を体験してみた

こんにちは、英語 Learner のみなさん! 本日は「茅ヶ崎(ちがさき)方式英語会」の体験レッスンについてレポートしたいと思います。60分クラスと90分クラスの両方に参加してきましたが、まず本記事では60分クラスのほうをお伝えいたします。

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聞いたことがないけれど、それってどんな教室?

ところで「茅ヶ崎方式って何?」という基本的なところからお話しすると、端的に表せば「リスニング中心の中上級者向けトレーニング」ということになります。全国120校ほどこの方式をとっている英語塾・教室があるわけですが、チェーン経営ではないので、あくまで「茅ヶ崎方式英語のクラスも設置している塾・教室」が120校ほどあるということです。
これらは協力校という位置づけになります。塾名・教室名はバラバラで統一はされていません。メインは幼児英語の塾だけれど平日午前中だけ主婦向けに茅ヶ崎方式クラスを設置、なんてこともザラにあります。また逆に、茅ヶ崎方式だけバンバンやっているような塾もあります。

共通して茅ヶ崎方式クラスには、本部から提供されるテキストを使用するというルールがあるので、どこの教室で受けようと一貫したレベルと質は保証されます。ニュース英語を題材に、比較的ハイレベルな内容の語彙で聞き取り訓練をするわけですから、満足度の高いクラスであることは筆者がお約束します!

知名度が低いのに、充実の内容

この茅ヶ崎方式英語会は、1981年に神奈川県茅ケ崎市で、当時のNHK国際記者たちによって創立された英語学習会です。
英文記者として“生きた英語”を身につけてきた彼らが、自分たちのキャリアを通して得てきたものをせっかくだから英語学習者のみなさんにも広く提供しましょう、という心意気が創立のきっかけでした。はじめから「チェーン経営で全国制覇!」など狙っておらず、積極的な宣伝はまったくしていません。ゆえに知名度としては今ひとつなわけです。

ある程度の学校英文法を習得した人たちが ”語彙”と“時事テーマ”の2つを基軸にさらに深く学んでいけば、表面的に終わらない「真の国際人」養成になる、というのがそもそもの理念です。そのためには「ニュース英語のリスニング」でクラスを進行するのが最適だということで、テキストと音源は随時更新されるニュース英語集です。
このことからも、予習・復習をするに値する骨太のクラスが展開されることが容易に想像できますね。では、さっそく詳細を見ていきましょう。

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1.まずは英単語30個のディクテーション

はじめの10分は、単語を聞いて書き取る練習です(ディクテーションといいます)。
その週のニュースのテーマが「国防」であれば国防関連の、「経済」であれば経済関連の語彙が集中して問われます。配られるプリントには単語の頭文字だけヒントとして印刷されているのですが、あとは自力で聞いた英語を正しくスペルアウトします。単語はもちろんイディオムも対象になります。
聞き取りのチャンスは2回ありますが、1単語ごとに音を区切ってくれるわけではないのでペンを持つ手は書き取りをするのに必死で、1回目のリスニングではせいぜい3文字程度しか書き込んでおくことができず、2回目を聞いているときに最終確認を兼ねてスペルを完成させるというのが実際でした。前提としてはすべて知っている単語であり、あくまで知識確認のためのリスニング、ということになります。
筆者の参加した中級レベルのクラスでは、以下の30語が問われました。

defense minister / ally / claim / development / dominate / due to / provide / ban / exist / conclusion / honor / vote / sophisticated / inspect / invasion / adopt / resolution / draft / abstain / threat / security / dissatisfaction / disarmament / require / view / rule / contract / dispute / violation / guarantee

だいたい英検準1級ぐらいの内容でしょうか。
この中ではally「同盟」、abstain「控える」、disarmament「武装解除」あたりがニュース英語らしい上級語といった印象です。また語として簡単には見えますが、使われ方として要注意なのがclaim とrule ですね。
どちらも日本語にしてみればカタカナどおりの意味で一見簡単なようですが、そんなものがわざわざ茅ヶ崎方式のワークシートに出てくるわけがありません。ニュースで使われるとなるとclaimは「(土地の所有権など)を主張する」、ruleは「(ある地域を)支配する」という意味になることも多いので、このディクテーションをしているときから次のタスクへの不安が一気に高まりました。「うわ~、ガッツリと領有権がらみのニュースを聞かされるんだろうなぁ…とほほ。」

2.今度は英文の穴埋めディクテーション

次に15~20分ほどかけて、さらにレベルが上がった書き取り訓練をします。
全部で20文ある英語のうち、カッコで穴抜きされている部分の単語を埋めていく方法でディクテーションをおこないます。先ほどの筆者の嫌な予感はドンピシャでした。本格的なニュース英文で、たとえば次のような英文が流れました。

・The Chairman of Joint Staff Council (briefed) the visiting Chinese Defense Minister Self-Defense (Forces).
・The Supreme (commander) for the (Allied) Powers, General Douglas MacArthur was fired by the U.S. (Chief) (Executive) , President Harry S. Truman.
・The United States and Russia conducted sub-(critical) (nuclear) tests and (infringement) of the spirit of the CTBT.

*文字数の都合で20文すべては掲載しませんが、一例としてこのようなものだとご理解いただければ幸いです。(なお便宜上、カッコ内の正解も埋めて表示しています。)

核問題や領土問題などを含めて環太平洋地域のニュースが1文目から20文目までぶっ通しで3回流れます。1文ごとに切ってカッコに書き取る時間を設けてくれるわけではないので、さっきのタスク以上に手が忙しくなります。英語を聞いたそばから瞬時に理解しないと、とてもついていけません。
普段から英字新聞を購読している人にとってちょうどよいトレーニングにはなるのでしょうけれど、そうでない人にとっては「一度音源に置いていかれたら、もはやどこから再起をはかればよいのかわからない」という苦しいトレーニングになると思います。このスリル、個人的には好きです。なお上級者だけでクラスが構成されている場合だと、音源は3回流さず2回にとどめるようです。

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3.最後にニュース2本の要約

さて最後はメインとも言うべき、ニュース2本のリスニングです。1本の解釈で約10分割きますから、2本あわせて20分ほどになります。先ほどと異なり本タスクはまったくのノーヒントで、白紙に自分でメモをとり、自分でこのニュースの英語要約を言えたらタスク完了ということになります。時間があまり残っていなければ、講師のほうからQ&Aで要点確認をされて終了ということもあるようです。この最終タスクではニュースのスクリプトの長さも150語程度と一気に長くなり、秒数にしてだいたい60秒くらいです。1分160語スピードがだいたい英語教材の標準なので、それに準じているのでしょうね。
茅ヶ崎方式英語会の著作権の都合上、ニュース英文はそのまま本記事に載せることができませんから、日本語訳のほうを1本掲載しますね。だいたいの英文内容を想像いただけると幸いです。

「国連総会は日本が提出した核兵器廃絶を求める決議を採択したが、決議への支持はこれまでの年よりも少なかった。決議案は、月曜日に賛成156、反対4、棄権24で承認された。賛成国は前年より11か国減り、棄権は8か国増えた。今年の決議は北朝鮮の核ミサイルの脅威に繰り返し触れ、安全保障の重要性を強調している。同時に7月に採択された国連の核兵器禁止条約には直接触れていない。日本はこの画期的な条約にまだ署名していない。専門家は、決議の核軍縮に取り組む表現が後退したことに対する非核保有国の不満が投票結果に表れたと見ている。唯一の被爆国として、日本は24年連続で反核決議を提出している。それらはすべてが採択されている。」

なかなか複雑で聞きごたえのある内容です。
「被爆国」は an atom-bombed country と表現します。読めばこの表現を初見でもすんなり理解できるはずですが、耳では瞬時に判断は難しいと思います。また「ミサイル」は missile と書きますが実際の発音は「ミスル」なので、これも読むときと聞くときのギャップが大きいでしょう。
こういうところに引っかかることがない前提でニュースを聞かないと、やはりそのスピードに置いていかれてしまいます。それにはやはり、どんな言い回しも「見たことがある」「聞いたことがある」という状態にしておくことがアドバンテージになると筆者は痛感した次第です。結局は、読めば読んだだけ、聞けば聞いただけ、確実に理解に近づくということですね。

総じて、実りある60分でした。最後のニュース2本の聞き取りは想像以上に消耗しました。レッスン終了後も残る「未消化」感はこれまでの中でMAXで、素直に「このプリントをもう一度家で音読してみよう」と思えました。
筆者が体験レッスンを行ったところは個人経営の東京都N区の塾で、主に中高生の受験対策クラスが夕方にあるのですが、学生向けのPOPな看板に安心して身構えず今回の体験レッスンを受けに行ってしまいました。その日の朝にNHKワールドやCNNを5分だけでも見ておいたり、せめて英文記事の1本くらい目を通して行ってもよかったなぁと思いました。ウォームアップなしで丸腰で臨むのはおすすめしません。
次は同じ茅ヶ崎方式英語会の90分クラスについてレポートをいたします。

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