子供の健康診断、身体検査にまつわる英語や小話あれこれ

文化の違い
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久しぶりに誰かに会うと、大人はそうそう変わらないけれど、子供の成長は早くてびっくりします。そんなとき、子供に「大きくなったね〜今身長何センチあるの?!」とよくききますでしょう?そして、身長を訊かれたら、普通何センチかすぐに答えられると思いませんか?
それがオーストラリアでは、そうでもないんです。
所変われば健康診断も変わるというもの。
今日は、子供の健康診断、身体検査に関する英語やオーストラリアの健康診断事情をご紹介したいと思います。

学校では、特に身体検査がありません

子供達が、道で誰かに身長を訊かれても即答できないのは、学校で特に身長や体重を測る機会がないからなんです。
筆者の記憶では、日本の学校では毎年、身長、体重に始まって、視力や聴力や内科検診やシラミ検査など、あらゆる検査を学校で受けた覚えがあります。中学校や高校では、体力測定まであったように思います。

オーストラリアの学校では、毎年一斉に身長や体重を測って記録することはありません。
学校に行く間、なんだか目が悪くなったかな、と思ったら、メガネを作りに行く、とか、主に各自で健康管理をしています。

それでも、オーストラリアの子供達が、健やかに学校に行けるよう、学校が始まる前、3歳から3歳半、または、4歳から5歳の間に健康チェック項目があり、かかりつけのお医者さんに行ってチェックしてもらいます。(州によって多少異なります。)そのうちのいくつかの項目は、義務化されています。
義務化されているのは、

Height, Weight(身長、体重)
Eyesight(視力)
Oral Health(口の中の健康状態)
Toilet Habits(トイレ習慣)
Allergies(アレルギー)

義務化されていない項目には、

Eating Habits(食生活)
Physical Activities(運動)
Speech and Language Development(発話、言語発達)
Motor Skills, Behaviour , Mood(体を動かす、態度、情緒)
Injury Prevention(怪我防止)
Environmental Tobacco Smoke(受動喫煙)
Discussion(ディスカッション)

などがあります。
この健康診断をしていない、あるいは、健康診断したことを政府に申し出ることを怠ると小さな子供がいる家庭に支払われる政府からの補助金が一部支払われない仕組みになっています。そうすれば、皆さん、しっかり健康診断受けるようになりますものね!良いアイデアです!

体が健やかなだけでなく、食生活の問題点や、おねしょのこと、言語の発達加減など、あらゆることに関して相談に乗ってもらえる良い機会でもあります。
きめ細かいケアをしてもらえるので、いくつか「Discussion」で話題になる可能性のある文もこちらにご紹介いたしますね。

How is your child doing at preschool?(プレスクールでは、お子様はどうですか?)
What questions or concerns do you have about your child?(お子様に関して何かご質問やご不安な点がありますか?)
What changes have occurred in your family lately?(最近家族に何か変わったことがありましたか?)

身体検査はないんですが、歯の検査ならあります

オーストラリアでは、歯が悪くなったとき、歯医者さんの費用は、日本の国民保険にあたるMedicareではカバーされないので、大人は、なるべく歯医者に行かなくて済むように気をつけますし、歯医者によく行く用があるのなら、民間の歯医者用の保険に入る人もいます。
しかし、4歳から10年生の子供達、あるいはそれ以降も扶養者に入っているのであれば、歯医者さんの費用をカバーしてもらえます。(これも州によって内容が多少異なります。)

そして、子供たちは、毎年、歯の検査も無料でしてもらえます。もし、その歯の検査で虫歯などの問題が見つかれば、再度訪れ、無料で治療してもらえます。
子供の頃は、decayed tooth (虫歯)、wiggly tooth(グラグラした抜けそうな歯)など、歯のトラブルも多いですものね。

歯の検査できっと親御さんが尋ねたいであろう質問もご紹介しますね。

What can I do to keep my child’s teeth free from tooth decay?
(子供の歯に虫歯ができないようにするには、私はどうしたらいいですか?)

When should I let my child start to brush his teeth on his own?
(いつから子供に自分で歯磨きさせるようにしたらいいですか?)

How should I brush my child’s teeth?
(どのように子供の歯を磨いてやればいいですか?)

6歳ぐらいから、歯が生え変わるようになりますが、オーストラリアなど英語圏の国々には、歯が抜けると、tooth fairy(歯の妖精)がやってくるのですよ♪
a baby tooth(乳歯)が抜けたら、子供たちは、枕の下に歯を置いておきます。そうすると、子供達が寝ている間にtooth fairyが歯をお金に交換して置いていってくれるんです。子供たちは結構このtooth fairyを楽しみにしています。

身体検査はないんですが、シラミの検査はしょっちゅうです

筆者も小学校の身体検査でシラミの検査もあった記憶がうっすら思い出されます。
でも、当時、シラミの検査でシラミが見つかることは滅多にないことでしたし、シラミが見つかったら、大騒ぎになっていたことでしょう。

でもね、オーストラリアの学校では、シラミは日常茶飯事。
シラミは、英語でhead liceと言います。どの薬屋さんでもスーパーでもシラミ対策コーナーには、あらゆるシャンプーやトリートメントなどが売られていて、みんなが気軽に買う商品です。

学校で、シラミの検査の日があるわけではないのですが、先生が学校で誰かの頭にシラミがいると気づいたら、または、親御さんが、自分の子にシラミがいた、と自己申告したら、一斉にクラス中に、あるいは、必要であれば、学校のニュースレターにのせて、一斉に自宅でシラミ退治をするよう呼びかけます。
シラミが見つかった子供は、シラミがいなくなるまで学校を休むこと、というルールが筆者の娘の学校にはあります。
娘にもシラミがついたことがありますが、シラミ自体は退治しにくいものではなく、きちんとトリートメントをすれば、ちゃんといなくなるんです。
それが、オーストラリアの学校で、なかなかいなくならないのは、みんな、シラミには慣れっこなので(苦笑)、学校から一斉にシラミ退治をするように言われても、仕事が忙しかった、とか色々な家庭の事情で、退治のタイミングの足並みが揃わず、結局、みんなにシラミを移しっこしてしまうからじゃないかな〜と思います。

シラミがいたって退治すればいいだけの話ですからね。
と思うようになった筆者はケアンズ人化しているのかもしれません。
筆者の娘も今や身長がどのくらいなのかも目分量や洋服のサイズでしかわかりませんが、すくすく育っていることは常々目に見えていますので、それならいいんです。
親のためのサービスとして、身体検査、してくれてもいいのになーとは思いますけれど(笑)。

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